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  • INTERVIEW

about 77circa

都内にあるアトリエは、エントランスから〈77circa〉の商品が並べられ、ブランドの世界感を感じられる空間でした。

 

―古着をリメイク・リデザインするという他のブランドにはないアプローチをしている〈77circa〉ですが、どういったことがきっかけで今のプロダクトを作り出すようになったのか。

また、なぜ古着を使うことになったのかを教えていただけますか。

 

森山:古着屋からこの業界をスタートしたことがブランドの始まりです。

古着自体は今でも好きですし、素晴らしい物だと思うのですが、そのままではまず着づらい。

もしくは、売れないと思ったことがきっかけの一つです。

弊社がリメイク用の古着を手配してもらっており、長年の友人でもある人物がフリーのヴィンテージバイヤーとして独立し、まとまった数の古着を仕入れられるようになったこともブランドを始める後押しになりましたね。

 

前職でも服を作る仕事をしていました。

その時にたまたま古着のスウェットを大量に仕入れることが出来、形を変えてみたんです。

思い切って展示会に出してみると、あっと言う間にオーダーがついたんですよ。

それが自信に繋がって自分でリメイクに特化したブランドをやってみようと具体的に考えるようになりましたね。

 

―人によって古着からファッションに入る方と新品から入る方がいると思うのですが、森山さんは何故、古着から入ったのでしょうか。

 

森山:学生の頃、ずっとバスケットボールをやってきました。

その当時、ナイキのシューズを履いていたこともあり、ナイキのヴィンテージに惹かれるようになりました。

そこからはアメカジを通って…今では色んな服を着るようになりましたね。

patagonia〉のようにアウトドア物であったりミリタリーウエアなどの様にディテールに意味があり、服自体に背景を感じる物が好きなんですよね。

 

―服の組み合わせ方に拘りを感じるのですが、そのあたりについても教えていただけますか。特にバンドTシャツのセパレートにしているシリーズに顕著に感じます。

 

そうですね。

Tシャツで言えば、まずアーティストの出身国毎に分ける作業からスタートするんですよ。

もしくはそのアーティストの音楽性毎に分けてから服を作るようにしてます。

そうでないと、背景が見えてこず、ファッションとしても成り立たないと思うんです。

 

―そういった背景だからこそこだわりの強い男性も購入されていくのですね。

 

森山:そうかもしれないですね。

男性に購入してもらえることはとても嬉しいですよ。

 

―ユニセックスブランドに近いプロダクトだと思うのですが、基本はウィメンズに向けたプロダクトのように感じます。男性に向けたアイテムなどは今後提案していく予定なのでしょうか。

 

森山:もともとメンズの衣料を作っていたのですけど、メンズって極論スーツ姿が一番格好良いと思っているんです。

メンズ衣料も作っていてある程度背景が分かっている分、気づかないうちにメンズ衣料となると自分の中で制限が出ちゃうのかもしれないですね。

多分、現状メンズアイテムを作ろうとしたら10アイテムも作れないと思います…。

 

―男性の服の方がトラッドベースの物が多いですよね。

 

森山:アイテムはあまり流行り廃り関係なく作っているつもりなんです。

古着ベースなので余計にそうなのかもしれないですが、最初から味わいのある服なのでトレンド関係なく、フラットに着てもらいたいですね。

あとは出来るだけ長く着てもらいたいと思って物作りはしています。

 

―古着を取り入れたスタイリングやリメイクされたアイテムがある種のトレンドになったと思うのですが、何故そのようになったと考えていますか。

 

森山:僕がブランドを始めた頃からセレクトショップで古着を置くようになったことがきっかけなのかもしれないですね。

古着屋に古着を買いに行くと言うカルチャーがない人にも受け入れやすくなったのはきっかけの1つかもしれないです。

トレンドというよりは、古着自体が市場でスタンダードに、一つのカテゴリーとして広く受け入れられたのではないかと思います。

 

私たちがブランドを始めた当初は、デニムがトレンドのタイミングだったんですよ。

偶然ではありますが、その波に上手く乗れたことも大きかったと思うんです。

 

―今回、エディション 神戸BAL店にて〈77circa〉の森山さんがセレクトする古着のPOP UP”vintage selected by 77circa”を開催すると思うのですが、その中で気に入っているアイテムなどはありましたか。

 

僕が20代の頃に〈Maison Martin Margiela〉が恵比寿に出来たんですよ。

その頃は頻繁に通っていたんですけど…その時のインパクトが大きかったんでしょうね。

なので〈Maison Martin Margiela〉の1990年代から2000年代初頭の物はおすすめです。

他のブランドの古着も合わせて構成していますので、色んなアイテムを見てもらえると嬉しいです。

 

―森山さんが好きな古着屋さんやよく行くエリアなどありますか。

 

森山:基本は友人のバイヤーに頼んでしまうことが多いのですが、行くとすれば高円寺などは仕事で息詰まると行きますね。

意外と新しい発見があったりして面白いんです。

大阪とかにも仕事で行った時は周りますね。

古着屋巡りしている中で「これを使ったら面白いかな」などイメージが湧くこともありますね。

 

―デザインのソースになったりすることもあるんですね。

今回、事前にお声がけさせていただき、お気に入りの古着をお持ちいただいたと思うのですが、見せていただけますか?

 

マルジェラがエルメスをやっていた頃の商品です。

当時は買えなかったので、欲しい物があれば購入するようにしています。

特にこのアイテムは気に入っていますね。

 

 

あとは、スウェットとカバーオールです。

 

 

スウェットは小さくて着れなかったので、引っ張っていたら背中が裂けてしまったんです。

結果偶然なのですが、小さい物も着ることが出来る仕様やサイズにするという点で今のプロダクトの発想に繋がっているように思います。

 

 

カバーオールは、古い物ではあるんですが、普通の仕様なんですよ。

ただ、当時所有していた方が太っていたんでしょうね。

背中の部分に生地を足しているのが面白いなって思って。

こういう部分も今のプロダクトに反映されてますね。

 

 

―今後どのようなプロダクトを作ってみたいなど、あれば教えてください。

 

今回、エディションで取り組んだ〈BURBERRY’S〉のようにヴィンテージのリデザインは、今後もやりたいと思ってます。

そもそも現存数が少ない物を敢えてリメイクするラインなどあっても面白いのかなと思ってます。

ただ、何十万もするような高価な物でなく、手に届く範囲でやりたいですよね。

 

インタビューの後に都内にある古着の倉庫に連れて行っていただきました。

まとまった数の古着がぎゅっとしまわれた室内は、古着独特の香りがし、ワクワクする要素がふんだんに詰まった空間でした。

 

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