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  • INTERVIEW

about farver

11月も折り返し、秋も終盤に差し掛かった頃、日頃店内装飾などでお世話になっている花屋の〈farver〉に伺いました。

店内は赤、黄、緑など沢山の花が所狭しと展開され、独特の芳しい香りを堪能しながらオーナーの渡辺氏に話を聞くことができました。

 

 

2010年に〈farver〉を設立し、近年ではブライダルや店内装飾など幅広く活躍されていると思いますが、そこに至るまでの機軸を教えてください。

 

渡辺:正直な話をすると…はじめはこの業界に期待して花屋を始めた訳ではなかったんです。

20代の頃、上京して今とは別の仕事をしていたのですが、嫌になって途中で投げ出してしまいました。

親からは、「何もすることないなら地元に帰って来なさい」と言われましたが、その頃の僕には東京が眩しく感じていたんでしょうね。

何か仕事を探さなきゃいけない状況だったんです。

 

 

渡辺:好きな事が仕事に繋がれば良いと思っていましたが、いざ考えてみると思い浮かばなくて…。

そんな時古着屋さんを巡っていると、「そう言えば僕、洋服の花柄が好きだな」ということに気づき、花屋をやってみようかなという考えになりました。

 

渡辺:実際に花屋で仕事をしてみると、最初は一般的に知られている花の名前しか知らなかったですし、雑用のような仕事ばかりで決して楽しいとは言えませんでしたね。

一番最初に入った花屋にはデザイナーという花形の職業から始まり、それをデリバリーする人・仕入れた花を下処理する人・店頭に並べる人など細かく分業化されたお店だったのですが、下っ端の僕の仕事は地味な仕事でしたね。

ですが、毎日新しい花を知れる喜びが、つまなく感じていた仕事よりも優っていることに気づき、僕がこんなに花に感動できるなら、きっかけ次第で世の中の人はもっと感動するはずだし、感動させられる仕事がしたいと思うようになったんです。

その時に将来のビジョンが見えたことが大きなきっかけかもしれないですね。

ビジョンが見えてからは仕事の捉え方も変わり、夢に向かって何をすべきか、何が必要なのかが分かってきたように思います。

今もそうですが、その頃の自分は、憧れる人や格好良いと思う人を魅了するような花屋を目指したいと思ってましたね。

技術や知識はなかったかもしれないですが、アイデアで勝負しているような状況でした。

最初はなかなか生活も苦しかったですけど、若い経営者ということもあり挑戦もできましたし、単純に時代の後押しもあって今のような立ち位置に行けたのかもしれません。

 

僕が始めた頃は花屋さんってどんなことしているのか見えない部分が多かったですからね。

ディスプレイの仕事・結婚式・お葬式・レストランの装飾など、蓋を開けてみると実はたくさんの業種と交われる仕事なんですが、その情報はまるでありませんでした。

今ほど、情報をフレッシュに手に入れられなかった分、自身で考え抜いて出したデザインにはクライアントも素直に感動してくれましたが、今ではそういった情報さえも簡単に調べられるようになってしまったので、人を感動させるような新しい何かを生み出すことが難しくなっているのでこれから出店や事業を立ち上げるのは大変だと思います。

 

 

―僕がイメージする花屋さんというよりは、アート性があり花屋の域を超えた活躍をされている印象なのですが、なぜそういった取り組みをするようになったのでしょうか。

 

渡辺:誰かがすでにやってることをやっちゃいけないと思うんです。

大変だけど、誰もまだやっていないことをやった方が楽しいし充実すると思います。

多分、僕は天邪鬼なんでしょうね。

僕が始めた頃は今ほど花屋さんという職業の内容が認知されていなかったですし、若かったので絶対的に超えられないような方がいない気がしていました。

もしそんな存在がいたら萎縮しちゃう性格なので、おそらく花屋を始めていなかったと思います(笑)。

 

色々勉強することは大切なことですし、必要だと思いますが、自分の中で考えて何かを生み出すことがすごく楽しかったんですね。

楽しいと思いながらやっていることにはパワーがあって…それが今に至るんじゃないかと思います。

そうこうしているうちに会社は少しずつ大きくなっていきましたし、生活をするには事足りるようになってました。

 

 

その反面、それまでの”切れ味の鋭いナイフであった僕が錆びてしまっていると感じたんです。

単純な話、僕がやらなくても誰かやってくれますし、生活もできる…。

幸せではありましたが、どこか物足りなさを感じていました。

僕はこのままで良いのかなって考えて正直不安になりましたね…。

だから今年の目標は楽しむこと。

個展をやったり、自分がやっていなかったことに挑戦することがやはり楽しいんですよね。

気持ちの部分かもしれないですけど、それが実際にお客さんにも伝わると思うんです。

 

服と同じように流行っているような花などがあれば「もう古いんじゃないか」と疑わなきゃいけないですし、クライアントからインスタグラムの写真を見せられて「こんな感じに仕上げてください」と言われたら「花屋のプロとして任せてください」と言ってしまうのですが、それがプロの仕事だと僕は思います。

今は花を通して人を唸らせられるところまでいきたいと思っていますね。

 

―先月、表参道ヒルズ店の装飾をお願いしたのですが、どういったアプローチで作り上げられたのでしょうか。

 

渡辺:その時も「こんな風にできないか」と写真を見せてもらっていたのですが、これでは真似になってしまうし、「こうやりたいんですけど、どうでしょう?」と提案させていただきました。

それを承諾してもらい、半分自分のやりたいことをやらせてもらったことが結果として良かったのかもしれないですね。

昔はアイデア勝負でやってきましたが、今は予算や空間・クライアントのイメージするものを汲み取った上で、自身でベストだと思うものを提案することに楽しさを感じます。

それは、店頭だけではなく、プレゼントや自身用に買っていただく人もそうだと思うんです。

花屋としての主張はしますが、花を贈る人、花を貰う人に自然と馴染むようなアプローチをしていきたいと思っています。

立ち位置としては「街の花屋とフラワーアーティストの間のような存在でいたい」と考えています。

 

 

エディション 表参道ヒルズ店では、12月4日(火)から、エディション 神戸BAL店では12月9日(日)から〈farver〉にご依頼したスワッグ・ウォールハンガーを販売するイベント「Edition meets farver」を開催いたします。

 

ぜひ、この機会にお立ち寄りください。

 

>>farver official site

 

◼開催期間・店舗

12月4日(火)〜

エディション 表参道ヒルズ店

12月9日(日)〜

エディション 神戸BAL店

※掲載内容は予告なく変更する場合がございます。

予めご了承ください。

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