レザージャケットの製造を始めて以来、シド・ヴィシャスやポールマッカトニーなど、多くの著名人に支持され、時代を越えて男心を掴む〈Lewis leaters〉。
今回は、〈Lewis leathers〉にフォーカスし、今までの遍歴やブランドの魅力などをご紹介します。
About / Lewis leathers
英国を代表するレザーウエアブランド。
1892年に、ロンドンのグレート・ポートランド・ストリートに店を開き、洋服仕立業および、紳士オートスポーツであるフライング&モータリングのための防護服の作製ストックを始めたのが起源。モーターサイクルレース専門の衣服の製作に着手し始めたのは1926年。
当時、出来て間もない航空産業の需要に応えるために、操縦席の寒さに耐える保温性に優れたレザーウエアの提供を開始。
第二次世界大戦時は、イギリス空軍「RAF」にフライングスーツやフライトジャケットなども供給していた。
今回、原宿のとんちゃん通りにあるフラッグシップショップに伺い、株式会社 ルイスレザーズジャパン マネージャーの後藤さんにインタビューさせていただきました。
ーまずは、ルイスレザーのルーツを教えてください。
後藤:年代毎にそれぞれに違ったカルチャーに密接であることが非常に面白いところ。
50年代、60年代であればモーターサイクルの文化が色濃いが、70年代に入ると特にパンクムーブメントをきっかけに音楽のカルチャーに触れた人たちが着てきましたよね。
モーターサイルとしてのレザーウエア作りはしているが、カルチャーと結びつきながら成長してきたブランドであることが魅力だと思います。
ー他レザーブランドがありますが、その中でもルイスレザーを選んでしまうポイントは何ですか?
後藤:決定的に違うのはサイズ感です。
アメリカのモーターサイクルの文化と違い、テーラリングに重きを置くイギリスのブランドならではのタイトなフィット感が他とは違うポイント。
だからこそ音楽を楽しむ人たちが着出したのもそういったことが起因しているのではと思っています。
日本人やアジアの方には〈Lewis leathers〉のサイズ感がしっくりくると思います。
ー今の気分で着るならどんなサイズ感で着るのがおすすめですかね?
後藤:ファッション的なレザージャケットと違って厚みのあるレザーを使用しているので、まずは一度着てみて欲しい。
レザージャケットって普通の服ではないので、始めの1着は、通信販売などではなく着てみて欲しいと思いますよね。
その上で着丈やフィット感など好みの物を選んでいただくのが良いと思います。
ーちょっとの差で違いが出ますよね。どんなスタイル感で着てもらいたいとかあれば教えてください。
後藤:今までがそうであったように、色んなスタイルで着ていただいて良いと思います。
ただ、ジップが閉まるサイズで着て欲しいというのはありますよね。
ファッションとして着るのも良いですが、レザージャケットの本来の機能性として最低限のところはジップが閉まるというのが基本。
その上で好みのサイズできて欲しいですね。
今の時期なら上までしっかり締めてきてもらうのがおすすめですね。
ー後藤さんがおすすめするモデルとかありますか?
後藤:革の種類とかでも良いですかね?
カウハイドやホースハイド、シープスキン、シープの中でもラットランドなどあります。
その中ではシープを良い雰囲気で着ていただくのが良いかなと思います。
ライトニング、サイクロンが主流になっているが、ブロンクスもおすすめ。
〈Lewis leathers〉が始めて作ったライダースジャケットがブロンクス。
マーロン・ブランドが流行っていた当時のトレンドで、アメリカナイズされたDポケットやエポレットなどのディテールが新鮮。
ーあまりセレクトに卸しているイメージがあまりないですが、エディションで展開させていただけたきっかけなどあれば教えてください。
後藤:やはり〈Lewis leathers〉を語る上でさまざまルーツやカルチャーを蔑ろにはしたくないですね。
良い値段する物なので、それを理解して販売してくれることは嬉しいことです。
バイク乗りじゃなきゃいけない、パンクな着こなしじゃなきゃいけないというのはあまり気にせずに着て欲しい。
ーエディションと取り組む上で今後期待したいことがあれば、教えてください。
後藤:ハイブランドなブランドを展開する中でクラシックな枠として並列で店頭に置いていただくことで、〈Lewis leathers〉の認知やイメージが上がることは嬉しいことです。
あとは女性に着ていただけると嬉しいと思います。
インタビューの後に、後藤さんが所持するヴィンテージのレザージャケットを紹介していただけました。
EARLY70’
Mid 70’sのレザージャケット